存在確認に訪れた「桃井麻美」と言う女 宮森健太さんへ

Posted by 安達 かおる

宮森健太さんの4月20日の書き込みへのコメント

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桃井麻美を撮ったのは10年以上も

前の事で記憶は相当曖昧になっています

加えて私的な部分の情報はほとんど持っていませんでした

カメラを前にしてのインタビューや

撮影合間の雑談でかなり突っ込んでは

みたものの曖昧模糊とした彼女のリアクションから

桃井麻美の「私」の部分を

浮き上がらせる事はできませんでした

年に数回「桃井麻美的カテゴリー」に

属する女優に出会います

私は勝手に自分の中でこの

カテゴリーの女優を「真性M女」

と分類しています

女優「真性M女」はビジュアル的な

派手さやハードさとは裏腹に

現場と言う虚構の世界で

監督の要請に笑顔で答える

事によってしか自らの「存在」を確認できない

危うさを秘めています

SとMと言う分類の中での

「M]はある一定条件の基で

自らの決定権を「S」に預け

選択する苦悩からの解放を「悦」と

するの対して「真性M女」は

無条件に全ての決定権を相手に引き渡す

撮る側からすればこれほど好都合は事はない

つまり「撮りやすい」女優と言う事で重宝がられる

必然的に撮る側からの要求も急激に過激になって行く

応える女

求める制作者

応える女

求める制作者

狂気の世界にたどりつく女

見捨てる制作者

破滅する女

桃井麻美の現在を知る事はできませんが

過激な内容を淡々とこなす

ガラス細工の様にもろい彼女の心は

今でも原型が維持されているんでしょか?

それともすでに狂気の世界へ行ってしまったのかな?

「桃井麻美的女優」の末路を見過ぎたような気もします

AVと言う世界に「存在確認」を求めに

今日も女の子がやって来る

「存在の不安」と言うと恐怖から逃れる

ために黙々と「糞」を食い体に塗りたくり

「みみず」をズルズルとほうばる女が・・

「すごいねー」

「頑張ったねー」

と言う言葉の獲得を目指して

心を売り渡す

こちらも狂気の世界に触れてみなければ

いいいものは撮れない

奥崎謙三の「ゆきゆきて神軍」を羨望の

眼差しで鑑賞した記憶があります

「桃井麻美的カテゴリーの女」の

「生」の部分へ触れる事は出来ても

立ち入るにはAVと言う世界は残念ながら狭すぎます

肉体の破滅寸前までの過剰な要求に

応えながらも禁止を犯し自分の姿を見られた

鶴が夫の元を静かに去って行く童話「鶴の恩返し」が

ピタリと当てはまってしまう

精神と肉体の破滅へと確実に歩を進める

「真性M女」は禁止を犯して正体を

垣間見られた途端姿を消してしまうのです

正体を「垣間見てない」振りを演じながら

狂気をカメラに収めて行く

「盗撮」とも言える作業が必要なのです

追い詰められ

存在を失い

破滅する女を

面白がってカメラに収めるのが

私の仕事だと思っています・・・・でも・・・・

死に行く兵士をカメラに収めていく

戦場カメラマンにも似た心境かもしれません

コメント

お忙しい所、とてもご丁寧なお返事を頂きまして、
本当に有難うございます。嬉しいです。

安達監督の言われる「真性M女」的カテゴリーに入る女優に、
自分は、かなりの興味と可能性を感じてしまいます。
それは「AV」という範囲ではなく、映画という世界の
「ドキュメンタリー」で衝撃的な作品になるのでは?と。

もしかすると、世界的(先進国の)に見れば、
「真性M女」的女優はいるかもしれませんが・・・
体に穴を開けたり・・・ピアスの穴で吊るされたり・・・
しかし、日本の「真性M女」女優、すなわち
桃井麻美さんは「ジャッカス」的な”滅茶苦茶さ”ではない、
”狂気さ”を感じてしまいます。寂しさというか・・・
絶対に、日本の「真性M女」的女優はドキュメンタリーとして
成り立つのではないでしょうか?世界でも通用すると。

桃井麻美さんは、安達監督が推測される通りに
「狂気の世界」へ旅立ってしまったのでしょうか。
もし、今も精神を維持しているのでしたら、
桃井麻美さんを対象にドキュメント作品を。
(捜索する所からドキュメントとして)
いなければ、安達監督の「真性M女」的カテゴリーに
属している女優さんを対象にドキュメント作品を。

ある一定の日数(1ヶ月程度)カメラで追いかけます。
それは、私生活(衣食住、性に関しても、恋愛も)全てを
カメラによって浮き彫りにしていきます。
「糞」を食べ、「糞」を塗って、ミミズを食べる「女」。
その「女」の心の中を浮き彫りにするドキュメント。
そんな「女性の内面」を浮き彫りにするドキュメント。
「狂気の世界の入り口」を見せるドキュメント・・・

心の中には「何」が詰まっているのか・・・
それを見せるドキュメントです。

安達監督、そんなドキュメント作品・・・ダメですか?
そんな作品を世界へ向けて発信できないでしょうか?

お忙しいと思いますので、安達監督の撮影は難しいと
思いますが・・・そんな作品は・・・難しいでしょうか。

「アダルトビデオ」という日本では特殊な世界として、
位置付けられたジャンルで生きる女優のドキュメント。

「AV」ではない「ドキュメント」作品。
安達監督監修で・・・宜しくお願いします!!!

                      安達かおる様

2009 年 4 月 30 日 10:02 PM posted by 宮森健太





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